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歯周病の原因は細菌だけじゃない?歯ぎしり・食いしばりとの関係を歯医者がやさしく解説します!

「毎日歯磨きしているのに歯周病が良くならない…」

「歯石も取っているのに歯ぐきが下がる…」

「歯周病って細菌だけが原因じゃないの?」

そんな疑問を持ったことはありませんか?

実は歯周病というと、

👉 細菌による感染症

というイメージが強いかもしれません。

もちろんそれは正しいのですが、

歯科医師の立場からすると、

👉 細菌だけでは説明できない歯周病

も少なくありません。

その代表的なものが、

👉 歯ぎしり・食いしばり

です。

今回は、

・歯周病と歯ぎしりの関係
・なぜ歯ぐきに影響するの?
・見逃されやすいサイン
・歯周病予防で大切なこと

について歯医者がやさしく解説します。


目次

そもそも歯周病とは?

歯周病は、

👉 歯を支える歯ぐきや骨の病気

です。

原因は主に、

👉 歯垢(プラーク)

の中にいる細菌です。

細菌によって炎症が起こり、

歯ぐきや骨にダメージが生じます。

しかし、

実際の歯周病の進行には、

細菌以外の要因も関係しています。


歯ぎしり・食いしばりとは?

歯ぎしりや食いしばりは、

上下の歯に強い力が加わる状態です。


歯ぎしり

ギリギリと歯をこすり合わせるタイプ


食いしばり

強く噛み締めるタイプ


特に食いしばりは、

音が出ないため自覚がないことも少なくありません。


歯にはどれくらいの力がかかるの?

普段の食事では、

数十kg程度の力が加わるといわれています。

しかし、

歯ぎしりや食いしばりでは、

その何倍もの力が加わることがあります。

しかも、

睡眠中は無意識のため、

自分で力を調整できません。


歯ぎしりで歯周病になるの?

ここは誤解されやすい部分です。

結論からいうと、

👉 歯ぎしりだけで歯周病になるわけではありません

歯周病の原因はあくまで細菌です。

しかし、

歯ぎしりや食いしばりは

👉 歯周病を悪化させる要因

になる可能性があります。


なぜ悪化するの?

歯を家に例えてみましょう。

歯周病は、

家の土台が少しずつ傷んでいく状態です。

そこに、

毎晩強い地震が起きたらどうでしょうか?

土台への負担はさらに大きくなります。

歯ぎしりや食いしばりも同じように、

歯や歯周組織に過剰な負担をかけてしまうのです。


外傷性咬合(がいしょうせいこうごう)とは?

歯科では、

過剰な噛む力によるダメージを

👉 咬合性外傷

と呼びます。

歯周病がある状態で、

さらに強い力が加わると、

歯を支える組織への負担が増えることがあります。


こんな症状はありませんか?

歯ぎしりや食いしばりが強い方には、

次のような特徴が見られることがあります。


歯がすり減っている

歯の先端が平らになっています。


朝起きるとあごが疲れている

睡眠中の食いしばりのサインかもしれません。


歯がしみる

知覚過敏が起こることがあります。


歯ぐきが下がる

強い力が影響することがあります。


骨隆起がある

上あごや下あごの骨が出っ張ることがあります。


歯周病治療をしても改善しにくい場合

歯石除去や歯磨き指導を行っても、

なかなか改善しないケースがあります。

そのような時、

実は歯ぎしりや食いしばりが隠れていることがあります。

細菌だけでなく、

力の問題も考える必要があるのです。


ストレスとの関係

歯ぎしりや食いしばりは、

ストレスとの関連が指摘されています。

忙しい時期や疲れている時に、

症状が強くなる方も少なくありません。

特に40代以降は、

仕事や家庭の負担も増えやすい時期です。


歯周病予防で大切なこと

歯周病予防では、

細菌対策と力のコントロールの両方が重要です。


正しい歯磨き

歯垢を減らします。


フロスや歯間ブラシ

磨き残しを減らします。


定期検診

歯周病の状態を確認します。


食いしばりへの対策

姿勢

ストレス管理

マウスピース治療

などが役立つことがあります。


歯科医院で感じること

診療をしていると、

歯周病の進行が比較的少ないのに、

歯が揺れていたり、

歯ぐきが下がっていたりする方がいます。

そのような方の多くで、

歯ぎしりや食いしばりが関係していることがあります。

歯周病は、

細菌だけではなく、

「力」も考える必要がある病気だと感じます。


まとめ

歯周病の原因は細菌ですが、

歯ぎしりや食いしばりは歯周病を悪化させる要因になることがあります。

特に、

歯周病と過剰な噛む力が重なると、

歯や歯ぐきへの負担が大きくなる可能性があります。

だからこそ、

歯磨きだけでなく、

噛む力にも目を向けることが大切なのです。


ひとこと

歯周病というと細菌ばかりに目が向きがちですが、実は「力」も見逃せない要素です😌

歯ぎしりや食いしばりは自覚しにくいからこそ、気づかないうちに歯や歯ぐきへ負担をかけていることがあります。

毎日の歯磨きに加えて、自分のお口の使い方や生活習慣にも目を向けることで、歯周病予防はさらに効果的になります🦷✨

未来も自分の歯で食事を楽しむために、「細菌」と「力」の両方を意識していきたいですね。


参考文献・参考資料

  1. 日本歯周病学会『歯周病の診断と治療の指針 2022』
  2. 日本歯周病学会『患者さんのための歯周病ガイド』
  3. 日本補綴歯科学会『咬合と咬合力に関するガイドライン』
  4. 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病」
  5. Newman MG, Takei HH, Klokkevold PR, Carranza FA. Carranza’s Clinical Periodontology. 13th Edition.
  6. Lindhe J, Lang NP. Clinical Periodontology and Implant Dentistry. 6th Edition.
  7. Harrel SK, Nunn ME. The Association Between Occlusal Forces and Periodontal Disease. Journal of Periodontology. 2001.
  8. Gher ME. Noninflammatory Destructive Periodontal Disease (Occlusal Trauma). Dental Clinics of North America. 1998.
  9. Nishioka RS, Montgomery MT. Occlusal Trauma and Periodontal Disease. Periodontology 2000.
  10. World Health Organization (WHO). Oral Health Fact Sheets.
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