「毎日ちゃんと歯を磨いているのに歯周病と言われた…」
「歯磨きしているのになぜ歯ぐきから血が出るの?」
「歯周病って歯磨き不足だけが原因じゃないの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
歯科医院でも、
「毎日磨いているのに歯周病になりました」
という相談はよくあります。
実は、
👉 歯磨きをしていること
と
👉 汚れがしっかり取れていること
は別の話です。
さらに、
歯周病は歯磨き以外の要因も大きく関係しています。
今回は、
・なぜ歯磨きしていても歯周病になるの?
・歯周病の本当の原因
・見落としやすいポイント
・歯周病を予防する方法
について歯医者がやさしく解説します。
そもそも歯周病とは?
歯周病とは、
👉 歯を支える歯ぐきや骨の病気
です。
原因は、
👉 歯垢(プラーク)
の中にいる細菌です。
歯と歯ぐきの境目に細菌がたまることで、
炎症が起こります。
その状態が長く続くと、
歯を支える骨が少しずつ失われていきます。
歯磨きしていても歯周病になる理由① 磨き残しがある
最も多い理由がこれです。
実は、
歯ブラシだけで全ての汚れを落とすことは簡単ではありません。
特に、
✅ 歯と歯の間
✅ 奥歯の裏側
✅ 歯並びが重なった部分
✅ 被せ物の周囲
は磨き残しが多い場所です。
「毎日磨いている」
ことと、
「汚れが取れている」
ことは違うのです。
歯磨き時間が長ければ大丈夫?
答えは、
👉 NO
です。
10分磨いていても、
同じ場所ばかり磨いていれば汚れは残ります。
逆に、
3分程度でも毛先を正しく当てられれば、
効率よく汚れを落とすことができます。
歯周病予防では、
👉 時間より質
が大切です。
歯磨きしていても歯周病になる理由② フロスを使っていない
歯周病は、
👉 歯と歯の間
から始まることが少なくありません。
しかし、
歯ブラシだけではその部分の汚れを十分に除去できないことがあります。
そのため、
フロスや歯間ブラシを使わないと、
歯磨きを頑張っていても歯周病が進行することがあります。
歯磨きしていても歯周病になる理由③ 歯石がたまっている
歯垢が長期間残ると、
歯石になります。
歯石になると、
歯ブラシでは取れません。
さらに、
歯石の表面には細菌が付着しやすくなります。
そのため、
定期的な歯石除去も重要です。
歯磨きしていても歯周病になる理由④ 歯ぎしり・食いしばり
意外に思われるかもしれませんが、
歯ぎしりや食いしばりも歯周病に影響することがあります。
強い力が加わることで、
歯や歯ぐきに負担がかかります。
その結果、
歯周病が進行しやすくなる場合があります。
歯磨きしていても歯周病になる理由⑤ 喫煙
喫煙は、
歯周病の大きなリスク因子です。
タバコを吸うと、
歯ぐきの血流が悪くなります。
その結果、
炎症が進行しやすくなり、
治りにくくなることもあります。
歯磨きしていても歯周病になる理由⑥ 糖尿病
糖尿病と歯周病には深い関係があります。
糖尿病があると、
免疫機能や傷の治りに影響が出るため、
歯周病が進行しやすくなることがあります。
また、
歯周病が糖尿病に悪影響を与えることも知られています。
歯磨きしていても歯周病になる理由⑦ ストレスや睡眠不足
ストレスや睡眠不足は、
体の免疫機能に影響を与えます。
その結果、
歯周病菌に対する抵抗力が低下することがあります。
特に忙しい40代・50代では、
注意したいポイントです。
歯周病予防で本当に大切なこと
歯周病予防は、
歯磨きだけではありません。
正しい歯磨き
磨く時間より磨き方が大切です。
フロスや歯間ブラシ
歯と歯の間を清掃します。
定期検診
歯石や磨き残しを管理します。
生活習慣の改善
禁煙
睡眠
栄養
ストレス管理
も重要です。
歯科医院で感じること
診療をしていると、
「毎日磨いているのに歯周病になりました」
という方は少なくありません。
しかし詳しく見てみると、
歯と歯の間に汚れが残っていたり、
歯ぎしりが強かったり、
糖尿病が隠れていたりすることがあります。
歯周病は、
単純に「歯磨き不足だけの病気」ではないのです。
まとめ
毎日歯磨きをしていても、
歯周病になることはあります。
その理由として、
・磨き残し
・フロス不足
・歯石
・歯ぎしり
・喫煙
・糖尿病
・ストレス
などが関係しています。
歯周病予防で大切なのは、
「磨いているつもり」ではなく、
「汚れをしっかり落とすこと」です。
そして、
生活習慣も含めてお口の健康を考えることが重要なのです。
ひとこと
毎日歯磨きを頑張っているのに歯周病と言われると、少しショックを受けてしまいますよね😌
でも、それは決して努力が無駄だったということではありません。
歯周病は歯磨きだけではなく、様々な要因が関わる病気です。
だからこそ、歯磨きに加えてフロスや定期検診、生活習慣の見直しも大切になります🦷✨
未来の自分の歯を守るために、今日のお口のケアを少しだけレベルアップしてみてくださいね。
参考文献・参考資料
- 日本歯周病学会『歯周病の診断と治療の指針 2022』
- 日本歯周病学会『患者さんのための歯周病ガイド』
- 日本口腔衛生学会『歯間清掃用具活用指針』
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病」
- 厚生労働省『歯科疾患実態調査』
- Newman MG, Takei HH, Klokkevold PR, Carranza FA. Carranza’s Clinical Periodontology. 13th Edition.
- Chapple ILC, Genco R. Diabetes and Periodontal Diseases: Consensus Report. Journal of Clinical Periodontology. 2013.
- Tonetti MS, Greenwell H, Kornman KS. Staging and Grading of Periodontitis. Journal of Periodontology. 2018.
- Worthington HV, MacDonald L, Poklepovic Pericic T, et al. Home Use of Interdental Cleaning Devices. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2019.
- World Health Organization (WHO). Oral Health Fact Sheets.

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