「毎日しっかり歯磨きしているのに歯ぐきが腫れる…」
「歯周病予防は歯磨きだけ頑張ればいいの?」
「食事と歯周病って関係あるの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
歯周病というと、
👉 歯磨き不足が原因
と思われがちです。
もちろん、
歯磨きはとても大切です。
しかし実は、
👉 歯周病予防は歯磨きだけではありません
近年では、
👉 栄養バランス
👉 食生活
👉 全身の健康状態
も歯周病に関係することが分かってきています。
今回は、
・歯周病と栄養の関係
・不足しやすい栄養素
・今日からできる食事の工夫
について歯医者がやさしく解説します。
そもそも歯周病とは?
歯周病は、
👉 歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起こる病気
です。
主な原因は、
👉 プラーク(歯垢)の中の細菌
です。
しかし、
細菌だけで歯周病が決まるわけではありません。
同じように細菌がいても、
進行しやすい人としにくい人がいます。
そこに関わるのが、
👉 免疫力
👉 炎症への抵抗力
👉 栄養状態
です。
歯ぐきも体の一部
意外と忘れられがちですが、
歯ぐきも体の組織です。
つまり、
皮膚や筋肉と同じように、
栄養が不足すると健康を維持しにくくなります。
例えば、
傷が治りにくくなったり、
炎症が長引いたりすることがあります。
そのため、
歯周病予防では
👉 歯磨き+栄養
の両方が大切なのです。
たんぱく質不足に注意
まず大切なのが、
👉 たんぱく質
です。
たんぱく質は、
歯ぐきや粘膜などの材料になります。
不足すると、
✅ 傷の治りが悪くなる
✅ 炎症が長引きやすくなる
✅ 免疫機能が低下する
可能性があります。
多く含む食品
✅ 肉
✅ 魚
✅ 卵
✅ 大豆製品
✅ 乳製品
ビタミンCは歯ぐきの健康に重要
ビタミンCは、
👉 コラーゲン
を作るために必要な栄養素です。
コラーゲンは、
歯ぐきや歯周組織を支える重要な成分です。
不足すると、
歯ぐきが弱くなり、
出血しやすくなることがあります。
実際に重度のビタミンC欠乏症(壊血病)では、
歯ぐきの出血がみられることが知られています。
多く含む食品
✅ ブロッコリー
✅ ピーマン
✅ キウイ
✅ いちご
✅ 柑橘類
ビタミンDも注目されている
近年、
歯周病との関連で注目されているのが
👉 ビタミンD
です。
ビタミンDには、
✅ 骨の健康を保つ
✅ 免疫機能をサポートする
働きがあります。
歯を支える骨の健康にも関係しているため、
歯周病予防との関連が研究されています。
多く含む食品
✅ 鮭
✅ サバ
✅ イワシ
✅ 卵黄
✅ きのこ類
オメガ3脂肪酸も注目
最近の研究では、
青魚に多く含まれる
👉 オメガ3脂肪酸
にも注目が集まっています。
オメガ3脂肪酸には、
炎症を抑える働きが期待されています。
そのため、
歯周病との関連についても研究が進められています。
多く含む食品
✅ サバ
✅ イワシ
✅ サンマ
✅ マグロ
✅ アジ
カルシウムだけでは足りない?
歯や骨というと、
カルシウムを思い浮かべる方が多いと思います。
もちろん大切ですが、
カルシウムだけ摂れば良いわけではありません。
実際には、
👉 ビタミンD
👉 たんぱく質
👉 マグネシウム
なども必要です。
つまり、
一つの栄養素ではなく、
👉 バランス
が大切なのです。
糖分の摂りすぎにも注意
甘い物は虫歯だけの問題ではありません。
糖分の摂りすぎは、
体の慢性的な炎症にも関与すると考えられています。
また、
糖尿病とも関係し、
結果的に歯周病リスクへ影響することがあります。
歯周病予防の基本は変わらない
ここで大切なのは、
栄養だけで歯周病を予防できるわけではないということです。
歯周病の原因は、
あくまで細菌です。
そのため、
まず基本になるのは
✅ 歯磨き
✅ フロス
✅ 歯間ブラシ
✅ 定期検診
です。
その上で、
栄養バランスを整えることが、
歯ぐきの健康をサポートしてくれます。
今日からできる食事の工夫
難しく考える必要はありません。
まずは、
✅ 毎食たんぱく質を入れる
✅ 野菜や果物を意識する
✅ 青魚を週に数回取り入れる
✅ 偏食を減らす
✅ よく噛んで食べる
このあたりから始めてみましょう。
歯科医院で感じること
診療をしていると、
「歯磨きは頑張っているのに歯ぐきが良くならない」
という方もいます。
もちろん磨き方の問題もありますが、
睡眠やストレス、
そして栄養状態が影響していることもあります。
お口だけを見るのではなく、
体全体を整えることが、
歯周病予防につながる場合もあるのです。
まとめ
歯周病予防というと、
歯磨きばかりが注目されがちです。
しかし実際には、
✔ たんぱく質
✔ ビタミンC
✔ ビタミンD
✔ オメガ3脂肪酸
✔ バランスの良い食事
も重要です。
歯ぐきも体の一部だからこそ、
毎日の食事が歯ぐきの健康にも影響しているのです。
ひとこと
歯周病予防は「歯磨きだけ頑張ればいい」というものではありません😌
歯ぐきも体の一部だからこそ、毎日の食事や生活習慣の影響を受けています。
歯ブラシやフロスで細菌を減らしながら、体の中から歯ぐきを支える栄養も意識してみてください🦷✨
小さな積み重ねが、10年後、20年後の歯と健康を守る力になるかもしれません。
参考文献・参考資料
- 日本歯周病学会『歯周病の診断と治療の指針 2022』
- 日本歯周病学会『患者さんのための歯周病ガイド』
- 日本臨床栄養学会関連資料
- 厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2025年版)』
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「栄養・食生活」
- Chapple ILC, Bouchard P, Cagetti MG, et al. Interaction of Lifestyle, Behaviour or Systemic Diseases with Dental Caries and Periodontal Diseases. Journal of Clinical Periodontology. 2017.
- Van der Velden U, Kuzmanova D, Chapple ILC. Micronutritional Approaches to Periodontal Therapy. Journal of Clinical Periodontology. 2011.
- Nishida M, Grossi SG, Dunford RG, et al. Dietary Vitamin C and the Risk for Periodontal Disease. Journal of Periodontology. 2000.
- Woelber JP, Tennert C. Diet and Periodontal Diseases. Impact of Nutrition on Periodontal Health. 2020.
- Newman MG, Takei HH, Klokkevold PR, Carranza FA. Carranza’s Clinical Periodontology. 13th Edition.
- World Health Organization (WHO). Oral Health Fact Sheets.

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