「最近、口が乾く気がする…」
「夜中に口が渇いて目が覚める…」
「水を飲まないと話しづらい…」
そんな症状はありませんか?
年齢のせいだと思われがちな口の乾燥ですが、
実は、
👉 ドライマウス(口腔乾燥症)
が隠れていることがあります。
そして、
このドライマウスは、
👉 歯周病
とも深い関係があることが知られています。
歯周病というと、
歯磨き不足だけが原因と思われがちですが、
実は
👉 唾液(だえき)
の働きも非常に重要です。
今回は、
・ドライマウスとは?
・唾液の大切な役割
・なぜ歯周病になりやすくなるの?
・今日からできる対策
について歯医者がやさしく解説します。
ドライマウスとは?
ドライマウス(口腔乾燥症)とは、
👉 唾液の量が減ったり
👉 お口が乾燥した状態
のことをいいます。
症状としては、
✅ 口がネバネバする
✅ 話しにくい
✅ 食べ物が飲み込みにくい
✅ 口臭が気になる
✅ 舌がヒリヒリする
✅ 夜中に口が乾く
などがあります。
唾液はただの水ではない
実は唾液には、
お口を守る大切な働きがあります。
例えば、
細菌を洗い流す
唾液は、
歯や歯ぐきについた細菌を洗い流してくれます。
お口を清潔に保つ
唾液には抗菌作用があり、
細菌が増えすぎるのを防いでいます。
歯を守る
唾液は、
歯の表面を修復する再石灰化にも関わっています。
飲み込みや会話を助ける
食事や会話をスムーズに行うためにも必要です。
口が乾くとなぜ歯周病になりやすいの?
ここが大切なポイントです。
唾液が減ると、
お口の中の自浄作用が低下します。
つまり、
👉 細菌が増えやすい環境
になるのです。
その結果、
歯周病菌も増えやすくなります。
歯周病とは?
歯周病は、
👉 歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起こる病気
です。
原因の中心は、
👉 プラーク(歯垢)の中の細菌
です。
しかし、
細菌だけでなく、
お口の環境も大きく関係しています。
ドライマウスによって細菌が増えると、
歯周病リスクが高まる可能性があります。
口臭も強くなりやすい
ドライマウスの方で多い悩みのひとつが、
👉 口臭
です。
お口が乾燥すると、
細菌が増えやすくなり、
臭いの原因となるガスが発生しやすくなります。
また、
歯周病も口臭の原因になります。
そのため、
ドライマウスと歯周病が重なることで、
口臭が強くなることもあります。
ドライマウスになりやすい人の特徴
加齢
年齢とともに唾液分泌は低下しやすくなります。
薬の副作用
実は非常に多い原因です。
例えば、
✅ 降圧薬
✅ 抗うつ薬
✅ 抗アレルギー薬
✅ 睡眠薬
などで口が乾くことがあります。
ストレス
ストレスが強いと、
交感神経が優位になり、
唾液が出にくくなることがあります。
口呼吸
鼻ではなく口で呼吸する習慣があると、
お口が乾燥しやすくなります。
シェーグレン症候群
自己免疫疾患のひとつで、
強い口腔乾燥がみられることがあります。
こんな症状はありませんか?
次の項目に当てはまる方は、
ドライマウスの可能性があります。
✅ 口が乾く
✅ 水がないと話しづらい
✅ 夜中に目が覚める
✅ 口臭が気になる
✅ 歯ぐきから血が出る
✅ 虫歯が増えた
✅ 入れ歯が擦れる
今日からできる対策
水分補給を意識する
こまめに水を飲みましょう。
よく噛んで食べる
咀嚼は唾液分泌を促します。
ガムを活用する
キシリトールガムもおすすめです。
鼻呼吸を意識する
口呼吸の改善も大切です。
お口のケアを丁寧にする
乾燥しているお口では、
細菌が増えやすいため、
歯磨きやフロスがより重要になります。
歯科医院で相談する
必要に応じて保湿剤や専門的な評価を受けることもできます。
歯科医院で感じること
診療をしていると、
「年齢のせいだから仕方ない」
と思っている方が少なくありません。
しかし、
口の乾燥の背景には、
薬の影響や病気が隠れていることもあります。
また、
ドライマウスが続くことで、
歯周病や虫歯が進行しやすくなることもあります。
だからこそ、
「少し口が乾くだけ」と軽く考えないことが大切です。
まとめ
ドライマウスは、
単なる不快症状ではありません。
✔ 細菌が増えやすくなる
✔ 歯周病リスクが高まる
✔ 虫歯が増えやすくなる
✔ 口臭の原因になる
など、
お口の健康に大きく影響します。
口の乾燥が続いている方は、
歯周病予防のためにも早めに対策することが大切です。
ひとこと
唾液は普段あまり意識されませんが、お口を守るために24時間働いてくれている大切な存在です😌
口が乾くことは単なる不快症状ではなく、お口からのSOSサインかもしれません。
「最近、口が乾くな」と感じたら、その背景にある生活習慣や体調にも目を向けてみてください🦷✨
毎日の小さな変化に気づくことが、将来の歯や歯ぐきを守る第一歩になります。
参考文献・参考資料
- 日本老年歯科医学会『口腔乾燥症診療ガイドライン』
- 日本口腔外科学会『口腔乾燥症診療ガイドライン』
- 日本歯周病学会『歯周病の診断と治療の指針 2022』
- 日本歯周病学会『患者さんのための歯周病ガイド』
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「口腔乾燥症」
- 日本歯科医師会 一般向け資料
- Villa A, Abati S. Risk Factors and Symptoms Associated with Xerostomia: A Cross-Sectional Study. Australian Dental Journal. 2011.
- Turner MD, Ship JA. Dry Mouth and Its Effects on the Oral Health of Elderly People. Journal of the American Dental Association. 2007.
- Newman MG, Takei HH, Klokkevold PR, Carranza FA. Carranza’s Clinical Periodontology. 13th Edition.
- Fox RI. Sjögren’s Syndrome. The Lancet. 2005.
- World Health Organization (WHO). Oral Health Fact Sheets.

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