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鼻の病気だと思っていたら歯が原因だった?歯周病と副鼻腔炎の関係を歯医者がやさしく解説します!

「鼻が詰まる感じが続いている…」

「片側だけ鼻の調子が悪い…」

「耳鼻科で副鼻腔炎と言われたけれど、なかなか良くならない…」

そんなことはありませんか?

副鼻腔炎というと、

👉 鼻の病気

というイメージを持つ方が多いと思います。

しかし実は、

👉 歯や歯ぐきの病気が原因で副鼻腔炎が起こることがある

のをご存じでしょうか?

特に上の奥歯と副鼻腔は非常に近い位置にあるため、

歯周病や歯の感染が副鼻腔へ影響することがあります。

今回は、

・副鼻腔炎とは?

・歯と副鼻腔の意外な関係

・歯周病が副鼻腔炎を引き起こす仕組み

・注意したい症状

について歯医者がやさしく解説します。


目次

そもそも副鼻腔炎とは?

副鼻腔とは、

👉 鼻の周囲にある空洞

のことです。

その中でも、

上あごの奥歯に最も近い場所が

👉 上顎洞(じょうがくどう)

です。

副鼻腔炎は、

この空洞に炎症が起こる病気です。

一般的には、

✅ 風邪

✅ アレルギー

✅ 細菌感染

などが原因になります。


実は歯と副鼻腔はとても近い

上の奥歯の根の先は、

上顎洞のすぐ近くにあります。

人によっては、

👉 歯の根が上顎洞のすぐ下にある

ことも珍しくありません。

そのため、

歯の周囲で炎症が起こると、

副鼻腔へ影響することがあります。


歯が原因の副鼻腔炎とは?

歯が原因で起こる副鼻腔炎は、

👉 歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)

と呼ばれます。

近年の研究では、

片側性の上顎洞炎の一部に歯科的原因が関与していることが報告されています。

つまり、

鼻の症状があっても、

実際には歯の問題が隠れていることがあるのです。


歯周病が副鼻腔炎につながる仕組み

歯周病は、

👉 歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起こる病気

です。

進行すると、

歯の根の周囲や骨にまで感染が広がることがあります。

上の奥歯でこのような状態になると、

炎症や細菌が上顎洞へ波及することがあります。

その結果、

副鼻腔炎の原因になる場合があります。


歯周病以外にも原因になる歯の病気

歯性上顎洞炎は、

歯周病だけで起こるわけではありません。

例えば、

✅ 重度の虫歯

✅ 歯の根の感染(根尖性歯周炎)

✅ 根管治療後の感染

✅ 抜歯後の感染

なども原因になります。

特に、

神経が死んだ歯の感染は、

強い症状が出ないまま進行することもあります。


こんな症状はありませんか?

歯が原因の副鼻腔炎では、

次のような症状が見られることがあります。

✅ 片側だけ鼻が詰まる

✅ 黄色や緑色の鼻水が出る

✅ 頬が重い感じがする

✅ 頭痛が続く

✅ 嫌な臭いがする

✅ 上の奥歯が浮く感じがする

✅ 噛むと違和感がある

特に、

👉 症状が片側だけ

の場合は歯科的な原因も疑われます。


歯が痛くなくても起こる?

答えは、

👉 起こります

です。

実際に歯性上顎洞炎の患者さんの中には、

歯の痛みを感じていない方もいます。

なぜなら、

慢性的な炎症では症状が少ないことがあるからです。

そのため、

副鼻腔炎がなかなか改善しない場合には、

歯科的な検査が必要になることもあります。


レントゲンやCTで分かること

歯科医院では、

レントゲンやCTを用いて確認します。

例えば、

✅ 歯周病の進行状態

✅ 歯の根の感染

✅ 骨の破壊

✅ 上顎洞の炎症

などを確認できます。

特にCTは、

歯と上顎洞の位置関係を立体的に把握できるため、

診断に非常に有効です。


治療はどうするの?

歯が原因の場合は、

副鼻腔炎だけを治療しても改善しないことがあります。

そのため、

👉 原因となっている歯の治療

が重要です。

例えば、

✅ 歯周病治療

✅ 根管治療

✅ 抜歯

などが必要になることがあります。

耳鼻科と歯科が連携して治療を行うことも少なくありません。


歯科医院で感じること

診療をしていると、

「鼻の病気だと思っていたら歯が原因だった」

というケースに出会うことがあります。

患者さん自身も、

まさか歯と鼻がつながっているとは思わず驚かれることが少なくありません。

しかし、

上の奥歯と上顎洞は解剖学的に非常に近いため、

実際には十分起こり得ることなのです。


今日からできる予防法

副鼻腔炎予防のためにも、

まずは歯の健康を守ることが大切です。

✅ 毎日の歯磨き

✅ フロスや歯間ブラシの使用

✅ 歯周病の治療

✅ 定期検診

✅ 虫歯の放置をしない

こうした習慣が、

お口だけでなく鼻の健康を守ることにもつながります。


まとめ

副鼻腔炎は鼻の病気と思われがちですが、

実は

✔ 歯周病

✔ 歯の根の感染

✔ 重度の虫歯

などが原因になることがあります。

特に上の奥歯は副鼻腔に近いため、

炎症が広がることがあります。

鼻の症状が続く場合には、

歯科的な原因が隠れている可能性も考えてみることが大切です。


ひとこと

お口と鼻は別々の場所のように見えて、実はとても近い関係にあります😌

だからこそ、「鼻の調子が悪い」と思っていた原因が、実は歯や歯ぐきだったということもあるのです。

歯周病はお口の中だけの病気ではありません🦷✨

将来の健康を守るためにも、歯ぐきからのサインを見逃さず、気になる症状がある時は早めに歯科医院へ相談してみてくださいね。


参考文献・参考資料

  1. 日本歯周病学会『歯周病の診断と治療の指針 2022』
  2. 日本口腔外科学会『口腔外科ハンドブック』
  3. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会『副鼻腔炎診療ガイドライン』
  4. 日本歯科放射線学会 ガイドライン
  5. 日本歯科医師会 一般向け資料
  6. Brook I. Sinusitis of Odontogenic Origin. Otolaryngology–Head and Neck Surgery. 2006.
  7. Craig JR, Tataryn RW, Aghaloo TL, et al. Management of Odontogenic Sinusitis: Multidisciplinary Consensus Statement. International Forum of Allergy & Rhinology. 2021.
  8. Mehra P, Murad H. Maxillary Sinus Disease of Odontogenic Origin. Otolaryngologic Clinics of North America. 2004.
  9. Patel NA, Ferguson BJ. Odontogenic Sinusitis: An Ancient but Under-Appreciated Cause of Maxillary Sinusitis. Current Opinion in Otolaryngology & Head and Neck Surgery. 2012.
  10. Newman MG, Takei HH, Klokkevold PR, Carranza FA. Carranza’s Clinical Periodontology. 13th Edition.
  11. World Health Organization (WHO). Oral Health Fact Sheets.
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