「歯磨きすると血が出る…」
「最近、歯ぐきが下がってきた気がする…」
「歯周病ってどこまで進むと危険なの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
歯周病は、
👉 日本人が歯を失う原因の第1位
と言われています。
しかし、
歯周病は初期には痛みが少なく、
👉 気づかないまま進行しやすい
病気でもあります。
そのため、
「今の自分はどの段階なのか?」
を知ることがとても大切です。
今回は、
・歯周病とは?
・歯周病の進行段階
・進行するとどうなる?
・今日からできる予防法
について歯医者がやさしく解説します。
歯周病とは?
歯周病は、
👉 歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起こる病気
です。
主な原因は、
👉 歯垢(プラーク)の中の細菌
です。
細菌が増えることで、
歯ぐきに炎症が起こり、
徐々に歯を支える骨まで影響していきます。
歯周病は突然重症にならない
歯周病は、
ある日突然重症になるわけではありません。
一般的には、
① 歯肉炎
↓
② 軽度歯周炎
↓
③ 中等度歯周炎
↓
④ 重度歯周炎
という流れで進行します。
第1段階:歯肉炎
歯周病の入り口です。
この段階では、
👉 歯ぐきだけに炎症
が起きています。
主な症状
✅ 歯磨きで血が出る
✅ 歯ぐきが赤い
✅ 歯ぐきが少し腫れる
✅ 痛みはほとんどない
ポイント
この段階では、
👉 歯を支える骨はまだ壊れていません
そのため、
適切な歯磨きやクリーニングによって改善が期待できます。
第2段階:軽度歯周炎
歯肉炎が進行すると、
歯ぐきだけでなく、
👉 歯を支える骨
にも影響が出始めます。
主な症状
✅ 歯磨きで出血する
✅ 歯ぐきが腫れる
✅ 口臭が気になる
✅ 歯周ポケットが深くなる
ポイント
この頃から、
骨の破壊が少しずつ始まっています。
しかし、
自覚症状はまだ少ないことがほとんどです。
第3段階:中等度歯周炎
歯周病がさらに進行した状態です。
主な症状
✅ 歯ぐきが下がる
✅ 歯が長く見える
✅ 冷たい物がしみる
✅ 食べ物が詰まりやすい
✅ 口臭が強くなる
✅ 歯が少し動く
ポイント
この段階では、
歯を支える骨がかなり失われ始めています。
歯科医院で治療が必要になることが多いです。
第4段階:重度歯周炎
歯周病の最終段階です。
主な症状
✅ 歯がグラグラする
✅ 噛みにくい
✅ 歯ぐきから膿が出る
✅ 強い口臭
✅ 歯並びが変わる
✅ 歯が自然に抜ける
ポイント
この段階では、
歯を支える骨の多くが失われています。
場合によっては、
歯を残すことが難しくなることもあります。
歯周ポケットも重要な目安
歯周病の進行度を調べる時には、
👉 歯周ポケット
を測定します。
一般的には、
✅ 1〜3mm:健康〜軽度
✅ 4〜5mm:歯周炎の可能性
✅ 6mm以上:進行した歯周病
と考えられています。
ただし、
ポケットの深さだけでなく、
出血や骨の状態も総合的に評価します。
こんな症状はありませんか?
次の項目に当てはまる方は、
歯周病が進行している可能性があります。
✅ 歯磨きで血が出る
✅ 朝起きると口がネバつく
✅ 口臭が気になる
✅ 歯ぐきが下がった
✅ 歯が長く見える
✅ 食べ物が詰まりやすい
✅ 歯が動く感じがする
歯周病は全身にも影響する?
近年では、
歯周病と全身の健康との関係も注目されています。
例えば、
✅ 糖尿病
✅ 心血管疾患
✅ 誤嚥性肺炎
✅ 認知症
などとの関連が研究されています。
そのため、
歯周病はお口だけの病気ではないとも言われています。
今日からできる予防法
丁寧な歯磨き
歯周病予防の基本です。
フロスや歯間ブラシを使う
歯ブラシだけでは落としきれない汚れがあります。
禁煙する
喫煙は歯周病の大きなリスク因子です。
バランスの良い食事
体の免疫機能を支えるためにも大切です。
定期検診を受ける
歯周病は早期発見が重要です。
歯科医院で感じること
診療をしていると、
「痛くないから大丈夫だと思っていた」
という方は少なくありません。
しかし、
歯周病は痛みが少ないまま進行することが多い病気です。
だからこそ、
症状が軽いうちに気づくことが大切なのです。
まとめ
歯周病は、
✔ 歯肉炎
✔ 軽度歯周炎
✔ 中等度歯周炎
✔ 重度歯周炎
と段階的に進行していきます。
初期では出血程度でも、
放置すると歯を支える骨が失われることがあります。
もし、
歯ぐきの出血や腫れが続いているなら、
それは歯周病からのサインかもしれません。
ひとこと
歯周病は「気づいた時には進行していた」ということが少なくない病気です😌
だからこそ大切なのは、「痛くなってから」ではなく「小さなサインに気づくこと」です。
歯ぐきからの出血や腫れは、体が教えてくれているSOSかもしれません🦷✨
10年後、20年後も自分の歯でおいしく食事を楽しむために、今のお口の状態を一度見直してみてくださいね。
参考文献・参考資料
- 日本歯周病学会『歯周病の診断と治療の指針 2022』
- 日本歯周病学会『患者さんのための歯周病ガイド』
- 日本臨床歯周病学会 一般向け資料
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病」
- 厚生労働省『歯科疾患実態調査』
- Tonetti MS, Greenwell H, Kornman KS. Staging and Grading of Periodontitis: Framework and Proposal of a New Classification and Case Definition. Journal of Periodontology. 2018.
- Papapanou PN, Sanz M, Buduneli N, et al. Periodontitis: Consensus Report of Workgroup 2 of the 2017 World Workshop. Journal of Clinical Periodontology. 2018.
- Newman MG, Takei HH, Klokkevold PR, Carranza FA. Carranza’s Clinical Periodontology. 13th Edition.
- Lindhe J, Lang NP. Clinical Periodontology and Implant Dentistry. 6th Edition.
- World Health Organization (WHO). Oral Health Fact Sheets.

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