「カルシウム不足だと歯が弱くなるって本当?」
「歯周病と栄養って関係あるの?」
「歯ぐきの健康にもカルシウムは必要なの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
歯周病というと、
👉 歯磨き不足
👉 歯周病菌
が原因と思われがちです。
もちろんそれも大切ですが、
実は近年、
👉 栄養と歯周病
の関係にも注目が集まっています。
特に、
👉 カルシウム
は骨や歯だけでなく、
歯周病との関係も研究されている栄養素のひとつです。
今回は、
・カルシウムと歯周病の関係
・歯ぐきはカルシウム不足で弱くなる?
・歯周病予防に大切な栄養素
・今日からできる食生活のポイント
について歯医者がやさしく解説します。
そもそもカルシウムって何をしているの?
カルシウムは、
👉 骨や歯を作るために必要なミネラル
です。
体内のカルシウムの約99%は、
骨や歯に存在すると言われています。
残りの1%は、
👉 筋肉の動き
👉 神経の働き
👉 血液凝固
などにも関わっています。
つまり、
カルシウムは全身にとって重要な栄養素なのです。
カルシウム不足になるとどうなる?
カルシウムが不足すると、
体は血液中のカルシウム濃度を一定に保とうとします。
そのため、
👉 骨からカルシウムを取り出す
仕組みが働きます。
長期間不足が続くと、
骨密度の低下につながる可能性があります。
歯ぐきもカルシウム不足で弱くなるの?
ここは少し誤解されやすい部分です。
結論からいうと、
👉 カルシウム不足だけで歯ぐきが弱くなるわけではありません
歯周病の主な原因は、
👉 歯垢(プラーク)の中の細菌
です。
そのため、
カルシウムをたくさん摂れば歯周病にならない、
というわけではありません。
ではなぜカルシウムが注目されるの?
歯周病は、
👉 歯を支える骨が減る病気
でもあります。
そのため、
骨の健康に関係する栄養状態は無関係ではありません。
研究では、
カルシウム摂取量が少ない人で、
歯周病リスクとの関連が示唆された報告もあります。
ただし、
歯周病は多因子疾患のため、
カルシウムだけで決まるわけではありません。
歯周病は「細菌+体の状態」で進行する
歯周病は、
細菌だけの病気ではありません。
例えば、
👉 喫煙
👉 糖尿病
👉 ストレス
👉 睡眠不足
👉 栄養状態
なども影響すると考えられています。
つまり、
お口の健康と全身の健康はつながっているのです。
カルシウム以外にも大切な栄養素
歯周病予防では、
カルシウムだけでなく様々な栄養素が重要です。
ビタミンD
カルシウムの吸収を助けます。
不足すると、
カルシウムを十分利用できないことがあります。
魚類やきのこ類などに含まれています。
タンパク質
歯ぐきや筋肉など、
体の組織を作る材料です。
肉
魚
卵
大豆製品
などから摂取できます。
ビタミンC
コラーゲンの生成に関わります。
歯ぐきの健康維持にも重要です。
果物や野菜に多く含まれています。
オメガ3脂肪酸
近年、
炎症との関係が研究されています。
青魚などに多く含まれています。
カルシウムを多く含む食品
代表的な食品には、
✅ 牛乳
✅ ヨーグルト
✅ チーズ
✅ 小魚
✅ しらす
✅ 豆腐
✅ 納豆
✅ 小松菜
などがあります。
無理にサプリメントだけに頼るのではなく、
まずは食事から取り入れることが大切です。
歯科医院で感じること
診療をしていると、
「歯周病だからカルシウムを摂れば治りますか?」
と質問されることがあります。
残念ながら、
カルシウムだけで歯周病が治るわけではありません。
しかし、
バランスの良い食事は、
お口の健康を支える大切な土台になります。
歯周病予防で本当に大切なこと
歯周病予防の基本は、
やはり
👉 プラークコントロール
です。
その上で、
👉 栄養
👉 睡眠
👉 運動
👉 禁煙
などを整えることが大切です。
つまり、
歯周病予防は歯磨きだけではなく、
生活習慣全体の積み重ねとも言えるのです。
まとめ
カルシウムは、
骨や歯に欠かせない大切な栄養素です。
しかし、
カルシウム不足だけで歯周病になるわけではありません。
歯周病の主な原因は細菌ですが、
栄養状態を含めた全身の健康も影響すると考えられています。
だからこそ、
歯磨きだけでなく、
毎日の食事にも目を向けることが大切です。
ひとこと
歯周病予防というと歯磨きばかりに目が向きがちですが、実は毎日の食事もお口の健康を支える大切な要素です😌
カルシウムだけですべてが解決するわけではありませんが、栄養バランスを整えることは体にもお口にも良い影響を与えてくれます。
未来も自分の歯で美味しく食事を楽しむために、歯ブラシだけでなく毎日の食卓にも少し目を向けてみたいですね🦷✨
参考文献・参考資料
- 日本歯周病学会『歯周病の診断と治療の指針 2022』
- 日本歯周病学会『患者さんのための歯周病ガイド』
- 日本人の食事摂取基準(2025年版)厚生労働省
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「カルシウム」「歯周病」
- 厚生労働省『歯科疾患実態調査』
- Newman MG, Takei HH, Klokkevold PR, Carranza FA. Carranza’s Clinical Periodontology. 13th Edition.
- Lindhe J, Lang NP. Clinical Periodontology and Implant Dentistry. 6th Edition.
- Nishida M, Grossi SG, Dunford RG, et al. Calcium and the Risk for Periodontal Disease. Journal of Periodontology. 2000.
- Chapple ILC, Bouchard P, Cagetti MG, et al. Interaction of Lifestyle, Behaviour or Systemic Diseases with Dental Caries and Periodontal Diseases. Journal of Clinical Periodontology. 2017.
- World Health Organization (WHO). Oral Health Fact Sheets.

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