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歯ぐきの腫れは甲状腺と関係する?“歯周病と甲状腺の病気”を歯医者がやさしく解説します!

「最近、歯ぐきが腫れやすい…」

「歯磨きをすると出血する…」

「口が乾きやすくなった気がする…」

そんな症状があると、多くの方は

👉 歯周病かな?

と思われるかもしれません。

もちろん歯周病が原因であることは多いのですが、実は全身の病気が関係していることもあります。

そのひとつが

👉 甲状腺の病気

です。

甲状腺は首の前側にある小さな臓器ですが、全身の代謝や免疫に大きく関わっています。

今回は、

・甲状腺の病気とは?
・歯周病との関係は?
・どんな症状に注意すればいい?
・お口の健康を守るポイント

について歯医者がやさしく解説します。


目次

そもそも甲状腺とは?

甲状腺は首の前側にある蝶々のような形をした臓器です。

ここから分泌される

👉 甲状腺ホルモン

は、

・体温調節
・代謝
・心臓の働き
・筋肉や神経の働き

などをコントロールしています。

甲状腺の病気には主に

甲状腺機能亢進症

(バセドウ病など)

甲状腺機能低下症

(橋本病など)

があります。


歯周病と甲状腺の病気は関係するの?

近年の研究では、

👉 歯周病と甲状腺疾患には関連がある可能性

が報告されています。

特に注目されているのが

👉 慢性炎症

です。


共通点① 慢性的な炎症

歯周病は、

歯ぐきや歯を支える骨に起こる慢性炎症です。

一方で、

橋本病やバセドウ病は

自己免疫疾患として知られています。

自己免疫疾患とは、

本来体を守るはずの免疫が自分自身を攻撃してしまう病気です。

どちらにも

・炎症性サイトカイン
・免疫異常

が関与しているため、

相互に影響を与える可能性が考えられています。


共通点② お口の乾燥

甲状腺疾患の方では

👉 口腔乾燥

がみられることがあります。

特に

・橋本病
・バセドウ病
・シェーグレン症候群の合併

では、

唾液の分泌が低下することがあります。

唾液には

・細菌を洗い流す
・歯を守る
・粘膜を保護する

働きがあります。

そのため口が乾燥すると

✅ 歯周病

✅ 虫歯

✅ 口臭

が起こりやすくなります。


共通点③ 骨への影響

甲状腺ホルモンは骨の代謝にも関わっています。

特にバセドウ病などで

甲状腺ホルモンが過剰になると、

骨の吸収が促進されることがあります。

その結果、

骨密度が低下しやすくなります。

歯周病も

歯を支える骨が溶ける病気です。

そのため、

甲状腺機能亢進症が長期間続くと、

歯周組織に悪影響を与える可能性があります。


こんな症状があれば要注意

歯周病の症状に加えて、

次のような症状がある場合は甲状腺疾患が隠れていることがあります。

バセドウ病でみられやすい症状

✅ 動悸

✅ 汗をかきやすい

✅ 体重減少

✅ 手の震え

✅ 疲れやすい

✅ 眼球突出


橋本病でみられやすい症状

✅ むくみ

✅ 寒がり

✅ 体重増加

✅ 便秘

✅ 強い疲労感

✅ 肌の乾燥


歯科治療で注意することは?

甲状腺疾患の患者さんでは、

治療内容によって注意が必要な場合があります。

例えば、

コントロール不良のバセドウ病では

歯科麻酔に含まれるアドレナリンによって

動悸や血圧上昇が起こる可能性があります。

そのため歯科受診時には、

現在の病状や服薬状況を必ず伝えることが大切です。


歯周病予防のためにできること

甲状腺疾患がある方は、

通常以上にお口の管理が重要になります。

そのため

✅ 毎日の歯磨き

✅ フロスや歯間ブラシ

✅ 定期的な歯科受診

✅ 十分な水分補給

✅ 口腔乾燥対策

を心がけましょう。

歯周病は早期発見・早期治療が大切です。


まとめ

甲状腺の病気と歯周病は、

一見すると関係がなさそうに見えます。

しかし、

・慢性炎症
・免疫異常
・口腔乾燥
・骨代謝

などを通じて、お互いに影響し合う可能性があります。

歯ぐきの腫れや出血が続く場合は、

単なる歯周病だけではなく、

全身の健康状態にも目を向けることが大切です。

お口は体の健康を映し出す鏡です。

ぜひ歯だけでなく、全身の健康にも目を向けながら、お口のケアを続けていきましょう。


ひとこと

歯ぐきの腫れや出血は、お口からの小さなサインかもしれません。

普段は気づきにくい全身の変化も、お口の中には現れることがあります。

「歯ぐきが腫れているだけ」と思わずに、その背景にある体からのメッセージにも目を向けてみてください😌

毎日のセルフケアと定期的な歯科受診が、歯だけでなく全身の健康を守る第一歩になります🦷✨


参考文献・参考資料

  1. 日本甲状腺学会 編『甲状腺疾患診療ガイドライン 2024』
  2. 日本歯周病学会 編『歯周病と全身の健康』
  3. 日本内分泌学会『甲状腺疾患診療マニュアル』
  4. Scardina GA, Messina P. Good Oral Health and Thyroid Disease. Literature Review. Minerva Stomatologica. 2010.
  5. Patil BS, et al. Assessment of Periodontal Status in Patients with Thyroid Disorders. Journal of Periodontology. 2018.
  6. Antonelli A, Ferrari SM, Corrado A, et al. Autoimmune Thyroid Disorders. Autoimmunity Reviews. 2015.
  7. Little JW, Falace DA, Miller CS, Rhodus NL. Dental Management of the Medically Compromised Patient. 9th Edition. Elsevier.
  8. 厚生労働省 e-ヘルスネット「甲状腺の病気」
  9. American Academy of Periodontology. Periodontal-Systemic Disease Connections.
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