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入れ歯が合わないと低栄養になりやすい?健康との関係を歯医者がやさしく解説します!

「入れ歯が痛くて食べにくい…」

「噛みにくいから柔らかいものばかり食べている…」

「最近、体重が減ってきた気がする…」

そんな悩みはありませんか?

実は、

👉 合わない入れ歯

は単なるお口の問題ではありません。

放置すると、

👉 低栄養

につながることがあります。

そして低栄養は、

・筋力低下
・フレイル
・要介護状態
・誤嚥性肺炎

などのリスクとも関係しています。

今回は、

・低栄養とは?
・なぜ入れ歯が関係するの?
・どんな食べ物が不足しやすい?
・健康を守るためにできること

について歯医者がやさしく解説します。


目次

低栄養とは?

低栄養とは、

👉 体に必要な栄養が十分に摂れていない状態

のことです。

「痩せている人だけの問題」

と思われがちですが、

実際には体重があっても栄養不足になっていることがあります。

特に高齢者では、

たんぱく質不足が大きな問題になります。


入れ歯が合わないと何が起こる?

合わない入れ歯では、

食事のたびに

・痛い
・外れる
・噛みにくい
・食べ物が挟まる

などのトラブルが起こります。

すると自然と、

👉 食べやすいもの

ばかり選ぶようになります。


柔らかいもの中心になる

例えば、

食べにくい食品として

・肉
・魚
・野菜
・ナッツ類
・海藻類

などがあります。

一方で、

食べやすいものは

・パン
・麺類
・おかゆ
・甘いお菓子

などになりがちです。

その結果、

栄養バランスが偏ってしまうことがあります。


特に不足しやすい栄養素

① たんぱく質

筋肉や免疫を維持するために重要です。

不足すると、

・筋力低下
・疲れやすさ
・転倒リスク増加

につながります。


② ビタミン類

野菜や果物を避けることで、

ビタミン不足が起こることがあります。


③ ミネラル

カルシウムや鉄、亜鉛などが不足しやすくなります。


低栄養とフレイルの関係

近年注目されているのが

👉 フレイル

です。

フレイルとは、

健康な状態と介護が必要な状態の中間を指します。

低栄養が続くと、

筋肉量が減少し、

・歩く力が落ちる

・疲れやすくなる

・活動量が減る

という悪循環が起こります。


噛めないことは全身に影響する

噛むことには、

単に食べ物を細かくするだけでなく、

・脳への刺激

・唾液分泌

・飲み込みの準備

という役割があります。

噛む力が低下すると、

食事量そのものが減ることもあります。


入れ歯を外したまま食事していませんか?

訪問歯科の現場では、

「入れ歯が痛いから入れない」

という方も少なくありません。

しかし、

入れ歯を外したままの状態では、

さらに噛む力が低下します。

その結果、

食事内容が偏り、

低栄養リスクが高まる可能性があります。


入れ歯は作ったら終わりではない

意外と知られていませんが、

入れ歯は時間とともに合わなくなります。

なぜなら、

歯を失った部分の骨や歯ぐきは少しずつ変化するからです。

そのため、

以前は問題なく使えていた入れ歯でも、

数年後には合わなくなることがあります。


こんな症状は要注意

✅ 入れ歯が痛い

✅ 入れ歯が外れる

✅ 食事に時間がかかる

✅ 硬いものを避ける

✅ 体重が減ってきた

✅ むせることが増えた

このような場合は、

歯科医院へ相談することをおすすめします。


健康を守るためにできること

定期的に入れ歯を調整する

違和感を我慢しないことが大切です。


よく噛める環境を整える

噛めることは健康維持につながります。


たんぱく質を意識する

肉、魚、卵、大豆製品を積極的に取り入れましょう。


定期的な歯科受診

入れ歯だけでなく、お口全体をチェックできます。


入れ歯の目的は「入れること」ではない

歯科医師として大切だと感じるのは、

👉 入れ歯を入れること

ではなく、

👉 美味しく安全に食べられること

です。

人によっては、

無理に使うより調整や再製作が必要な場合もあります。

大切なのは、

その人らしく食事を楽しめることです。


まとめ

合わない入れ歯は、

お口の痛みや不便さだけでなく、

低栄養につながる可能性があります。

低栄養は、

・筋力低下

・フレイル

・要介護状態

などとも関係しています。

だからこそ、

「食べにくいけど我慢しよう」

ではなく、

早めに歯科へ相談することが大切です。

しっかり噛んで食べられることは、

健康寿命を延ばすための大切な土台になります。


ひとこと

食事は栄養を摂るためだけではなく、人生の楽しみのひとつでもあります😌

入れ歯が合わないことで、「食べたいものを我慢する生活」になってしまうのは、とてももったいないことです。

年齢を重ねても、自分らしく美味しく食事を楽しめるように、お口の環境を整えることを大切にしていきたいですね🦷✨


参考文献・参考資料

  1. 日本老年歯科医学会『高齢者の口腔機能管理ガイドライン』
  2. 日本補綴歯科学会『有床義歯補綴診療ガイドライン』
  3. 日本サルコペニア・フレイル学会『フレイル診療ガイド2024』
  4. 厚生労働省『高齢者の特性を踏まえた保健事業ガイドライン』
  5. Iwasaki M, Yoshihara A, Sato M, et al. Dentition Status and Nutritional Intake in Community-Dwelling Older Adults. Journal of Dentistry. 2014.
  6. Müller F, Naharro M, Carlsson GE. What Are the Prevalence and Incidence of Tooth Loss in the Adult and Elderly Population in Europe? Clinical Oral Implants Research. 2007.
  7. Yamamoto T, Kondo K, Hirai H, et al. Association Between Self-Reported Masticatory Ability and Nutritional Status. Geriatrics & Gerontology International. 2012.
  8. World Health Organization (WHO). Integrated Care for Older People (ICOPE).
  9. 厚生労働省 e-ヘルスネット「低栄養」
  10. 東京大学高齢社会総合研究機構『フレイル予防ハンドブック』
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